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朱鷺の島
地域再生人材創出事業

  • プログラムについて

朱鷺の島地域再生人材創出事業

概要

 新潟大学では,佐渡市との包括連携協定を基盤として,本学の教育・研究・技術の蓄積を元に,トキとの共生をシンボルとした佐渡の自然再生と自然を活かした地域活性化に取り組むリーダーを養成しています。

プログラムの目的

 佐渡市はトキの野生復帰を契機として「エコアイランド佐渡」を標榜し,地域の自然再生や循環型農業,グリーンツーリズム型観光などを推進することによって先進的な循環型社会の構築を目指しています。しかし,一方で,高齢化・過疎化が急速に進行している地域のひとつでもあります。近年,生物多様性保全や循環型農業などの環境関連施策に積極的に取り組んでいるものの,人材不足や技術的問題は克服できていません。
 新潟大学は,佐渡における長年の生態学の研究と,トキ野生復帰プロジェクトにおける自然再生技術の蓄積を地域に還元し,生物多様性関連業務に従事する人材を養成することで佐渡市の地域再生に貢献します。

プログラムの概要

 新潟大学では,平成22年から平成26年にかけて,国の科学技術振興調整費による「朱鷺の島環境再生リーダー人材養成事業」の実践的な実習により,地域の自然再生リーダーを養成してきました。しかし,リーダーの養成は一過性の取り組みで成し得るものではありません。
 「朱鷺の島地域再生人材創出事業」では, 自然再生を担うリーダーの能力の維持と新しいリーダー養成のために継続的な取り組みを行っていきます。
 また,佐渡の学校教員を対象とした研修や,これまで本養成事業で取り組んできた援農支援について関係機関と受入体制を検討していきます。さらに,受講生によるコミュニケーションの場やシンポジウムの開催など,プログラムに意欲的に取り組めるメニューも用意しています。

 

コース紹介

■里山体験ガイドコース

【養成人材】
里山をフィールドとして,家族連れ,小中学生など,異なる対象者に合わせたプログラムを考え,五感を使って佐渡の自然環境の素晴らしさや面白さを伝える能力を身につけます。

【内容】
生物の観察・採集を通して,季節ごとの里山体験プログラムを考えます。また,里山の利用の歴史,佐渡の環境保全型農業の取り組み,里山景観の特徴と関連付けて,なぜ里山は豊かな生物相を育むか,なぜトキが生息できるのかを理解します。

■ジオサイト総合ガイドコース

【養成人材】
佐渡島の地質に関する知識を基礎として,その上に成立する動植物についての知識を修得することによって,より魅力的なジオサイトのガイドを実施する能力を養います。

【内容】
大佐渡山地,外海府海岸,相川達者周辺の海,里山の棚田等,様々なジオサイトで陸生の動植物から海産生物まで広く観察し,佐渡島の地質の上に成立する多様な自然環境の特徴を体験的に学びます。

■修了生フォローアップ
・トキモニターフォローアップ

【内容】
「朱鷺の島環境再生リーダー人材養成事業」のトキモニターコース修了生を対象とし,放鳥トキの最新の生態情報を学習します。

公開講座

■佐渡農業・環境講座 ※開講日が変更になる場合があります

第1回 平成28年1月8日(金)18:00〜20:00 (開講日が変更となりました)
『農地の自然再生』
金沢大学 環日本海域環境研究センター・准教授 西川 潮

第2回 平成28年1月15日(金)18:00〜20:00
『環境保全型稲作の経済的課題〜米市場、農業経営、支援施策から考える〜』
日本獣医生命科学大学・講師 桑原 考史

第3回 平成28年1月29日(金)18:00〜20:00
『田んぼの水環境と生物』
東京環境工科学園 東京環境工科専門学校・教員 小林 頼太

※チラシはこちらをご覧下さい。(PDFファイル)

【内容】
当センターは,佐渡市から助成を受けて実施した寄附講座を通じて,生き物に配慮した農法が水田の生物多様性や米の品質に及ぼす影響,佐渡米の購買層や販売手法について研究してきました。また,トキの生態や佐渡の自然環境についても研究してきました。これまで当センターが培ってきた研究成果を紹介し,佐渡の自然環境の現状や今後のあり方を聴講者とともに考えます。

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